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北方謙三 火焔樹_0832
カバーイラスト 河野治彦

 

エリート商社マンの人生を捨て、世捨人として山小屋で暮らすことを選んだ男、森田。だが一本の電話が、彼を引き戻した。親友が何者かに追われている。謎の男の出現。そして親友の死。残された息子とともに闘うため、モリタは山を降りた・・・・。(徳間文庫 カバー裏表紙から)

 


 

<北方謙三さんの紹介>
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。また、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞を、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞を受賞。10年に第13回日本ミステリー文学大賞を、11年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、13年に紫綬褒章を受章。ほかの著書に『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』などがある。16年、第64回菊池寛賞を受賞。(集英社文庫から)

 

 

ハードボイルド小説といえばこの作家。
徒党を組むことなく、困難を打破していく、いわゆる“男くさい”主人公“が活躍する。決してスマートな生き方ではないが、人間味あふれたキャラクターが魅力的だ。
一方、「水滸伝」から始まるシリーズは、壮大な舞台で支配者なき地を創ろうとする人たちと、旧来の秩序を守ろうとする国との闘いを描いている。とにかく、舞台となる土地も時間も数々の出来事もスケールが大きい。また、登場人物を丁寧に描き込んでいるので、共感を覚えやすい。凄い作家だ。

 


 

北方謙三さん その他の文庫本

岳飛伝 1〜6

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