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<安岡章太郎さんの紹介>
1920(大正9)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。53年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。60年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、82年『流離譚』で日本文学大賞、91年「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞。(中公文庫)

 


 

ガラスの靴

安岡章太郎 ガラスの靴_1662
カバー装画 鴨居羊子

 

猟銃店の夜警のアルバイト学生である「僕」と、米軍軍医の家のメイドとして働く少女のような娘悦子との恋愛。独特の童話的雰囲気と清潔さ、郷愁を感じさせる処女作「ガラスの靴」。芥川賞受賞作「悪い仲間」「陰気な愉しみ」。
本書は、“青春の落第生”を扱ったもの、軍隊の体験、敗戦後のアメリカ占領下の生活、秀作「海辺の光景」につながる私小説の系譜に属するもの、から17編を収録。著者の文学的完成の原型が見事に示された初期の珠玉作品集。(角川文庫 カバーそでから)

 

<収録>
ガラスの靴
愛玩
夢見る女
ジングルベル
ハウス・ガード
音楽の授業

陰気な愉しみ
剣舞
故郷
体温計
サアカスの馬
青髭
王様の耳
吟遊詩人
家庭
悪い仲間

ガラスの靴・悪い仲間【電子書籍】[ 安岡章太郎 ]

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犬をえらばば

安岡章太郎 犬をえらばば_1645
カバー装画 横山泰三

 

“犬は飼い主に似る” とか……。近藤啓太郎の「親切心」から紀州犬コンタを飼うことになった著者が、石坂洋次郎、丹羽文雄、坂口安吾、五味康祐、吉行淳之介、遠藤周作、江藤淳など、現代作家との交遊とその素顔を、それぞれの愛犬と飼い主との個性あふれる交わりを通して綴る。著者一流のオトボケの中に、エスプリの効いた文明批評が光る、楽しい連作エッセイ。『良友・悪友』の姉妹編。(新潮文庫 カバー裏表紙から)

 

<目次>
犬は買い主に似るか? ― 江藤淳における平等思想 ―
近藤啓太郎の親切心について
コンタと命名
人犬一如、コンタとゴリ
人徳犬徳 ― 丹羽氏の仁、石坂氏の徳 ―
佃煮とシチューと飼犬と ― 安吾夫人の愛情 ―
遠藤狐狸庵のダメニシ庵犬
黒きは猫の皮にして、白きは ― 吉行淳之介のナミダ? ―
花の三十四年
隣家の犬 ― 志賀文学と動物 ―
マニアの心情 ― 五味康祐のメカニズム ―
交尾

犬をえらばば(新潮文庫)【電子書籍】[ 安岡章太郎 ]

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良友・悪友

安岡章太郎 良友・悪友_1651
カバー装画 山藤章二

 

これは、無類に面白い交友記であり、思わず笑いを誘い込まずにはいられないユーモア・エッセイである。
主として“第三の新人”と呼ばれる作家たちとの“古き良き時代”の交友が、軽快洒脱に描かれている。
登場人物の素顔の面白さがあり、著者自身の相手に対する敬意と愛情が、ときに微妙な隠し味のような諷刺や嫉妬の感情とともに、自然に語られる。
そこに著者の人間味があり、対象の描写に際しての、若干の誇張の部分に具眼の評家の眼が、省略の部分に寡作な小説家の技法が、光っている。
著者自身を含めて魅力のある作家たちを語った、」楽しい名著である。(角川文庫 カバーそでから)

 

<目次>
二代目たち 三浦朱門と石浜恒夫
柴田錬三郎についてのスコン的観察
「ウソ」の殉教者遠藤周作
吉行淳之介と自動車の関係
近藤啓太郎の風雅なる才能
三番センター庄野潤三君
金を想うごとく友を想う 邱永漢
練馬大王 梅崎春生の死
なるほど奇妙な小島信夫の「なるほど」
開口一番 開高健
昔の仲間

良友・悪友(新潮文庫)【電子書籍】[ 安岡章太郎 ]

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