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<向田邦子さんの紹介>
昭和4(1929)年東京生れ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家となりラジオ・テレビで活躍。代表作に「だいこんの花」「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」「隣りの女」等がある。55年には初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、56年8月航空機事故で急逝。著書に「父の詫び状」「無名仮名人名簿」「霊長類ヒト科動物図鑑」「眠る盃」「思い出トランプ」「あ.うん」などがある。(文春文庫から)
カバー装画 司 修
・夜中の薔薇
気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢をした二十二の冬以来“いまだに何かを探している”・・・・(「手袋を探す」)。
爽やかな自己主張を貫いた半生を率直に語り、平凡な人々の人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまぬ著者最後のエッセイ集。(講談社文庫 カバー裏表紙から)
<目次>
・本屋の女房 ・楠 ・夜中の薔薇 ・おの字 ・分身
・編む ・牛の首 ・桃色 ・質問 ・言いわけ
・四角い匂い ・口紅 ・視線 ・こわい店 ・襞
・直木台風 ・細い糸 ・女の仕事 ・心にしみ通る幸福 ・ダン吉の責任
・写真 ・頭中将 ・ことばのお洒落 ・言葉は怖ろしい ・四不像
・お釣り ・革の服 ・下駄の上の卵酒 ・小者の証明 ・残った醤油
・箸置 ・刻む音 ・皮むき ・焦げ癖 ・傷
・里子 ・試食 ・討ち入りそば ・わさび ・「食らわんか」
・のりと卵と朝めし ・麻布の卵 ・早いが取柄手抜き風 ・イタリアの鳩 ・楽しむ酒
・ベルギーぼんやり旅行 ・アマゾン
2
・こんにゃく・トーチカ ・ムトー・トシコ ・寺内貫太郎の母 ・ホームドラマのお父さん役にお願いしたい三人
男性鑑賞法
・鶴賀伊勢太夫 ・荘村清志 ・小田島稔 ・十文字美信 ・橘家二三蔵
・京田健治 ・志賀勝 ・川島有
3
・手袋をさがす ・時計なんか恐くない ・女を斬るな狐を斬れ
カバー装画 中川一政
・あ.うん
つましい月給暮らしの水田仙吉と軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長門倉修造との間の友情は、まるで神社の鳥居に並んだ一対の狛犬あ、うんのように親密なものであった。太平洋戦争をひかえた世相を背景に男の熱い友情と親友の妻への密かな思慕が織りなす市井の家族の情景を鮮やかに描いた著者唯一の長篇小説。(文春文庫カバーそでから)
カバー装画 村上豊
・無名 仮名 人名簿
愚痴をこぼす代りに真っ赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけていた祖父、しびれを切らす程待たせたよその主人に「お待たせしました」といった友人、大きな目やにをつけていたジャン・マレー、記者会見で45分も演説したマーロン・ブランド。みずみずしい感性が日日の暮らしの中から掬い上げた大人のためのエッセイ。(文春文庫カバーそでから)
<目次>
・席とり ・キャデラック煎餅 ・殴る蹴る ・スグミル種 ・隠し場所
・隣りの責任 ・ポロリ ・桜井の別れ ・麗子の足 ・パセリ
・笑う兵隊 ・女子運動用黒布襞入裁着袴 ・次の場面 ・自信と地震 ・目をつぶる
・蜆 ・コロンブス ・臆病なライオン ・鍵 ・眠る机
・メロン ・洟をかむ ・胸毛 ・お取替え ・青い目脂
・おばさん ・金覚寺 ・カバー・ガール ・キャベツ猫 ・道を聞く
・目覚時計 ・静岡県日光市 ・ハイドン ・金一封
カバー装画 村上豊
・霊長類 ヒト科 動物図鑑
「一週間に一度は飛行機のお世話になっていながら、まだ気を許していない。散らかった部屋や抽斗のなかを片付けてから乗ろうと思うのだが、いやいやあまり綺麗にすると、万一のことがあったとき、『やっぱりムシが知らせたんだね』などと言われそうで・・・・」このエッセイ集に収録された「ヒコーキ」の一説である。(文春文庫カバーそでから)
<目次>
・豆腐 ・寸劇 ・助け合い運動 ・傷だらけの茹子 ・浮気
・無敵艦隊 ・女地図 ・新聞紙 ・布施 ・引き算
・少年 ・丁半 ・マリリン・モンロー ・斬る ・知った顔
・小判イタダキ ・写すひと ・合唱団 ・警視総監賞 ・白い絵
・大統領 ・ポスト ・旅枕 ・紐育・雨 ・とげ
・軽麺 ・男殺油地獄 ・お手本 ・西洋火事 ・あ、やられた
・味噌カツ ・スリッパ ・安全ピン ・泥棒 ・孫の手
・たっぷり派 ・ヒコーキ ・ミンク ・なかんずく ・泣き虫
・良寛さま ・お化け ・声変り ・脱いだ ・いちじく
・「う」 ・虫の季節 ・黒い縞馬 ・兎と亀 ・職員室
・電気どじょう ・一番病
霊長類ヒト科動物図鑑 新装版[本/雑誌] (文春文庫) (文庫) / 向田邦子/著 価格:748円 |