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表紙装幀 STAFF301
歴史という壮大な織物の縦糸・横糸を丹念に解きほぐしてみると、糸の狭間から有名無名のさまざまな人物像が浮かび上がってくる。得意の人あれば失意の人もある。
本書は、こうしたさまざまな人物や事件をとり上げ、その数奇な運命、隠された事実を逸話とともに紹介した歴史随筆である。
所収17編の随所にうかがえる巨匠海音寺潮五郎の慧眼は、過去に埋没した人々の生きざまを現代に甦らせ、読者を魅了することであろう。(PHP文庫 裏表紙から)
NHK大河ドラマ「天と地と」(昭和44、1969年)、「風と雲と虹と」(昭和51、1976年)の原作者であり、数々の歴史小説を書き残している。
団塊の世代よりも前の世代の人に好まれた。太平洋戦争をはさんで活躍した歴史小説の草分け的な作家のひとりと言えます。私自身はなじみが薄く、名前だけよく知っている作家なのかもしれない。
<海音寺潮五郎の紹介>
明治34(1901)年、鹿児島生まれ。國學院大學を卒業後、国漢教師を勤める。
「風雲」でサンデー毎日文学賞受賞。教職を辞した後、「天正女合戦」と「武道伝来記」で第3回直木賞を受賞。第16回菊池寛賞受賞。
昭和52(1977)年没。
海音寺潮五郎 その他の文庫本
武道伝来記
風流才媛伝
日本名城伝
おどんな日本一
孫子
幕末動乱の男たち 上・下
王朝
蒙古来たる 上・下
海と風と虹と 上・下
平将門 上・中・下
二本の銀杏