カバー装画 龍神貴之
とんでもない医療格差が出現した近未来の日本。売れない作家の終田千粒は「ランクC病院」で銀行のATMに似たロボットの診療しか受けられない。そんな彼に「ランクA病院」潜入取材の注文が舞い込む表題作。“日本一の健康優良児” を目指す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇「健康推進モデル事業」など、奇抜な着想で医療の未来を映し出す傑作短篇集。『ガンコロリン』改題。(新潮文庫 カバー裏表紙から)
<海堂尊さんの紹介>
1961年、千葉県生まれ。千葉大学医学部卒業。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。2005年に『チーム・バチスタの栄光』で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー。現役医師としての豊富な知識と経験を活かし、社会性に富んだ作品を次々に発表している。
2008年には『死因不明社会 Aiが拓く新しい医療』で、第3回科学ジャーナリスト賞を受賞。
著書に『ナイチンゲールの沈黙』『螺鈿迷宮』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ブラックペアン1988』『医学のたまご』『極北クレイマー』『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』ほか多数。(文春文庫)
海堂尊さん その他の文庫本
チーム・バチスタの栄光 上・下
ナイチンゲールの沈黙 上・下
ジェネラル・ルージュの凱旋 上・下
イノセント・ゲリラの祝祭 上・下
アリアドネの弾丸 上・下
ケルベロスの肖像
螺鈿迷宮 新装版
螺鈿迷宮 下
ひかりの剣
ブレイズメス1990