カバー写真 AKIRA/orion/amanaimages
地下鉄サリン事件、そして阪神大震災が起きた一九九五年。復興ボランティアに参加した高校生のタカユキは、自分が少し変わったような気がした。サリン事件の衝撃を引きずるヤマグチさんは、娘の無邪気さに癒された。五十代のアサダ氏は、長女の結婚で家族の存在を実感した ―。不安な時代。それでも大切なものはいつもそこにあった。三人が生きた世紀末を描く長編。『さつき断景』改題。(新潮文庫 カバー裏表紙から)
<重松清さんの紹介>
1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年、『ビフォア・ラン』でデュー。’99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年、『ビタミンF』で直木賞を受賞する。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々と発表している。著書は他に、『定年ゴジラ』『流星ワゴン』『きよしこ』『疾走』『卒業』『世紀末の隣人』など多数。(新潮文庫)
重松清さん その他の文庫本
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疾走 上