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夏目漱石 それから_1819
カバー装画 栃折久美子

 

「三四郎」の淡い恋愛は、この作に至って、深刻な人間的苦悩にいろどられる。自然の情念ゆえに、社会の掟に反いて友人の妻に恋慕をよせる主人公の苦悶は、明治40年代の知識人の肖像でもある。三角関係の悲劇を通して漱石が追求したのは、分裂と破綻を約束された愛の運命というテーマであった。
明治42年作。(角川文庫 カバーそでから)

 


 

<夏目漱石さんの紹介)
本名、夏目金之助。1867年、現在の新宿区喜久井町に生まれ、1893年、東大英文科卒業。大学院へ進むとともに教職に就く。三十三歳の年にイギリスへ国費留学。帰国して後、朝日新聞社に入社してからは、本格的に文筆生活に入り、『三四郎』『こゝろ』『行人』など、不朽の名作を残した。(角川文庫から)

 


 

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