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丸谷才一 挨拶はむづかしい_1755
カバー装画 和田 誠

 

もしあなたが媒酌人になったら ―
パーティで挨拶することになったら ―
冠婚葬祭あらゆる場合の
スピーチの心得を
名著『文章読本』の著者が
自分はどう語ったかという実例をあげて、仔細に伝授する!
野坂昭如氏との対談というオマケつき。(朝日文庫 カバー裏表紙から)
カバー装画 和田誠

 

<目次>
新郎は一種の天才で・・・・●野坂昭如・野村暘子結婚披露宴で、媒酌人としての挨拶
職業作家への好条件●『年の残り』による芥川賞贈呈式での挨拶
君は最上の人生を生きた●橋本一明葬儀での弔辞
三つ目のもの●『たった一人の反乱』による谷崎賞贈呈式での挨拶
民話の主人公のような一生●菊池武一先生をしのぶ会での挨拶
ジョイスづくしで華燭の典●大沢正佳・小林勲結婚披露宴で、媒酌人としての挨拶
まことに遺憾な二つのこと●『四畳半襖の下張』裁判・第一審判決の日の挨拶
エム先生の大いなる恩恵●植村清二先生喜寿のお返しの会での挨拶
『萬葉集』も祝ふ婚礼●柴田光滋・湊裕子結婚披露での祝辞
世界でいちばん好きな場所で●母、丸谷千の葬儀のあとの七日法要での謝辞
恐ろしい人柄●『大岡信著作集』完成を祝ふ会での祝辞
義理のある文学者●中村真一郎『夏』谷橋賞贈呈式での祝辞
日本型プロ野球を書く●海老沢泰久『監督』出版記念会での祝辞
芭蕉から「知床旅情」まで●山本健吉『いのちとかたち』野間文芸賞贈呈式での祝辞
シェイクスピアと酒落●小田島雄志『シェイクスピアへの旅』出版記念会での乾杯の挨拶
東京の夜のために●和田芳恵七回忌法要での挨拶
月光浴の楽しみ●吉井由吉『槿』谷崎賞贈呈式での祝辞
百人一首は日本人の教科書●守屋多々志、篠田桃紅百人一首展レセプションでの挨拶
十九の年からの先生●平井正穂先生を囲む会での挨拶
スタートは何か●中村紘子デビュー二十五周年を祝ふ会での祝辞
葡萄酒にあたり年があるやうに●読売文学賞贈呈式での祝辞
ジャーナリズムの文体を変へた男●立花隆出版記念会での挨拶
二代つづきの編集者●池田洋介・久郷由美結婚披露宴での祝辞
半世紀にわたる尊敬●林達夫さんを偲ぶ会での挨拶
君のチームの優勝を祈る●涌井太郎・泉田怜子結婚披露宴への祝電

 

〈対談〉 日本人の挨拶●丸谷才一、野坂昭如

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

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