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安岡章太郎 犬をえらばば_1645
カバー装画 横山泰三

 

“犬は飼い主に似る” とか……。近藤啓太郎の「親切心」から紀州犬コンタを飼うことになった著者が、石坂洋次郎、丹羽文雄、坂口安吾、五味康祐、吉行淳之介、遠藤周作、江藤淳など、現代作家との交遊とその素顔を、それぞれの愛犬と飼い主との個性あふれる交わりを通して綴る。著者一流のオトボケの中に、エスプリの効いた文明批評が光る、楽しい連作エッセイ。『良友・悪友』の姉妹編。(新潮文庫 カバー裏表紙から)

 

<目次>
犬は買い主に似るか? ― 江藤淳における平等思想 ―
近藤啓太郎の親切心について
コンタと命名
人犬一如、コンタとゴリ
人徳犬徳 ― 丹羽氏の仁、石坂氏の徳 ―
佃煮とシチューと飼犬と ― 安吾夫人の愛情 ―
遠藤狐狸庵のダメニシ庵犬
黒きは猫の皮にして、白きは ― 吉行淳之介のナミダ? ―
花の三十四年
隣家の犬 ― 志賀文学と動物 ―
マニアの心情 ― 五味康祐のメカニズム ―
交尾

 


 

<安岡章太郎さんの紹介>
1920(大正9)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。53年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。60年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、82年『流離譚』で日本文学大賞、91年「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞。(中公文庫)

 


 

安岡章太郎さん その他の作品

ガラスの靴
良友・悪友

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