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和田竜 村上海賊の娘1_0892
カバー装画 平沢下戸

 

時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊 ―。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く ―。
本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。

 

 

和田竜 村上海賊の娘2_0883
カバー装画 平沢下戸

 

天下統一に乗り出した織田信長が、大坂本願寺を攻め立てていた天正四年。一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされていた。海路からの支援を乞われた毛利家は、村上海賊に頼ろうとする。織田方では、泉州淡輪の海賊、真鍋家の若き当主、七五三兵衛が初の軍議に臨む。武辺者揃いの泉州侍たち。大地を揺るがす「南無阿弥陀仏」の大合唱。難波海で、景が見たものは ―。激突の第二巻。(新潮文庫 裏表紙から)

 

 

和田竜 村上海賊の娘3_0725
カバー装画 平沢下戸

 

織田方の軍勢は木津砦に襲い掛かった。雑賀党一千の銃口が豪然と火を吹き、その猛攻を食い止める。本願寺門徒の反転攻勢を打ち砕いたのは、京より急襲した信長だった。封鎖された難波海へ、ついに姿を表す毛利家と村上家の大船団。村上海賊には、毛利も知らぬ恐るべき秘策があった。自らの家を保つため、非情に徹し、死力を尽くして戦う男たち。景の咆哮が天に響く ―。波瀾の第三巻。(新潮文庫 カバー裏表紙から)

 

 

和田竜 村上海賊の娘4_0735
カバー装画 平沢下戸

 

難波海での睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた! 煌めく白刃、上がる血飛沫。炸裂する村上海賊の秘術、焙烙玉。眞鍋家の船はたちまち炎に包まれる。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は ―。
乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が、読者の圧倒的な支持を得た完結編。(新潮文庫 裏表紙から)

 

 


 

<和田 竜さんの紹介>
1969(昭和44)年12月、大阪府生れ。早稲田大学政治経済学部卒。2003(平成15)年、映画脚本『忍ぶの城』で城戸賞を受賞。‘07年、同作を小説化した『のぼうの城』でデビュー。同作は直木賞候補となり、映画・化され、2012年公開。’14年、『村上海賊の娘』で吉川英治文学新人賞および本屋大賞を受賞。他の著作に『忍びの国』『小太郎の左腕』がある。(新潮文庫から)

 

 

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