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志賀貢 畑農照雄 医者のないしょ話 角川文庫
カバー装画 畑農照雄

 

患者の転八郎は大変な色男だ。夜中にとび起きて、心臓が止まりそう、かあちゃんもうダメだ! とわめくらしいが、医者の私はちゃんとその原因を知っている。歳のことも考えないで、若い娘と遊びまくっているからだった。
婦長の長居過子は35歳にもなってまだ独身。時どきヒステリーを起すから始末が悪い。そんな時の彼女は、美人の患者が来るとつらく当たる。だが、根はすこぶる優しい女だ。
美人看護婦が多いと評判の下町病院で、酒屋のおミネ婆さん、看護婦の雪ちゃん、姫ちゃん、三味線屋の女主人など、貧乏医者との思いやりのある交流を描いた傑作シリーズ第一弾!(角川文庫 カバーそでから)

 


 

<志賀 貢の紹介>
テレビでお馴染みの医学博士、内科医。1935年北海道生まれ。東京日本橋に「志賀クリニック」開設、院長。昭和大学評議員。小説、エッセー、ハウツーものなど40数冊の作品には話題作が多い。とくに「ないしょ話」シリーズは有名。主な作品に「医者のないしょ話」「健康ことわざ事典」「男と女のないし話」など。

 


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