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松本清張 伊藤憲治 大奥婦女記 講談社文庫
カバー装画 伊藤憲治

 

江戸城に画然と仕切られた男子禁制の大奥。時勢に乗って権勢を謳歌する女、逆境のわが身を嘆く女、次代の隆盛を狙って密かな策動を図る女−愛と憎しみと嫉妬と。さまざまな思いを秘めて、女のさがが渦をなす大奥には、異常な確執が激しく火花を散らす。その実相を冷徹な作家の眼が捉えた時代長編。(講談社文庫 裏表紙から)

 


 

「点と線」や「ゼロの焦点」などを書いた推理小説の大家ですが、私にとっては子母澤寛や海音寺潮五郎とならぶ歴史小説の作家です。
司馬遼太郎とは異なる松本清張の世界を本から味わって欲しいと思います。
また、その容貌から、小学生のものまねネタになっていたぐらい有名な人でもありました。

 


 

<松本清張の紹介>
明治42(1909)年、福岡県小倉市(現・北九州市)に生れる。昭和28年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。31年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。38年「日本の黒い霧」などの業績によりジャーナリスト会議賞受賞。45年菊池寛賞受賞。「点と線」「日本の黒い霧」「現代官僚論」「昭和史発掘」「古代史疑」など多方面にわたる多くの著作があり、「松本清張全集」(T期38巻、U期18巻、文藝春秋)が刊行されている。(文春文庫から)

 


 

松本清張 その他の文庫本

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