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五味康祐 田代素魁 十二人の剣豪 文春文庫
カバー装画 田代素魁

 

腰抜けと蔑まれつつも主君の遺児の姫に主家再興の望みを托し、纏足まで施して何事か企む老臣の悲劇。紀州家秘蔵の短刀を己が切腹用に借りたいと望み、膝をまくって太腿で一筋二筋切味を試し、従容と死に就いた浪人の心衷。美しく散るも武士、生恥を曝すも武士。武士の一分と死生の決断に現れた慟哭と非情。(文春文庫 裏表紙から)

 


 

“ときどきテレビに出てくる髭の作家”というイメージを持っている。人気作家だったころ、私は未だ子供であり剣豪を描いた小説に興味が全くなかったのだから、このイメージを持ったのは当然かもしれない。
いちど、じっくりと読んでみたい作家のひとりです。

 


 

<五味康祐の紹介>
大正10(1921)年大阪市に生まれる。早稲田第二高等学院、明治大学をいずれも中退。昭和28年「喪神」にて第28回芥川賞受賞。一世を風靡した大河長篇「柳生武芸帳」を始め、「柳生連也斎」「薄桃記」等多数の時代小説と共に、「西方の音」「天の聲」を代表作とする音楽評論も世評が高い。55年4月没。「五味康祐代表作集」全十巻がある。

 


 

五味康祐 その他の文庫本

剣法奥儀
柳生宗矩と十兵衛
真田残党奔る
掏摸名人地蔵の助
如月剣士 上
剣には花を 上・下
風流使者 上
剣法秘伝
上意討ち
黒猫侍
柳生稚児帖
乱世群盗伝

 


 

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