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曾野綾子 朝倉響子 わが恋の墓標 新潮文庫
カバー装画 朝倉響子

 

人生の深みによどむ悲哀感を才気あふれる話術で巧みに切り取り、そこに言い知れぬ優しさと重みを漂わす著者の珠玉短編集。交通事故で記憶喪失に陥り、なぞの死を遂げた恋人の骨を、お守りのように首から下げた男の物語『わが恋の墓標』ほか『バビロンの処女市』『空飛ぶ円盤』『断崖』『べったら漬け』『海の見える芝生で』『一日一善』『金沢八景』『卵とベーコンの朝食』『高森ホテル』を収録。(新潮文庫 裏表紙から) 

 


 

才女とは、このような人をいうのだろう。多くの作品を書くと共に、日本財団の会長を務めるなど只者ではないと誰をも唸らせる活躍をした。
キリスト教への信仰に基づく書物は、時に感嘆を、時に反感を持たれた。テレビ画面を通してみる曽野さんは、おっかない感じがした。『太郎物語』を書いたのは、本当にこの人だろうかとさえ思ったくらいに。

 


 

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