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矢月秀作 D1警視庁暗殺部海上掃討作戦_1204
カバー写真 Malek Chamoun/Getty Images

 

遠州灘沖に漂う男を、D1メンバーの栗島と伏木が偶然救助した。一命は取り留めたが、男の意識は戻らない。だが、栗島は何故か男の看病を決意する。一方、浜松市に程近いのどかな漁村を地獄の業火が襲った。船は爆ぜ、港は焼け野原に。直後、見慣れぬ集団が村に潜入 ― 漂流者の正体は。村はなぜ火の海に。やがて海の利権を巡る激しい攻防が発覚した時、更なる惨事が!(祥伝社文庫 カバー裏表紙から)

 


 

ネタバレなしの読後感想

 

必殺仕掛人の現代版。金銭で殺しを請け負う集団ではなく、国の組織としてあるという設定です。従って、常識から考えると「ありえないだろ〜」というものだから、現実感がなくワクワク・ドキドキが感じられない。
登場人物を一生懸命に作り込んでいるが、なぜ殺しに手を染めてしまったのかが分からない。藤枝梅安から感じられるような悲しみを登場人物から感じることもできない。シリーズとして作品を重ねていくことで、もっと魅力的になるかもしれないので期待します。

 


 

<矢月秀作さんの紹介>
1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍。『冗舌な死者』『黒の性』など、電子書籍タイトルも多数。(中公文庫から)

 


 

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