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<白石一郎さんの紹介>
昭和6(1931)年、釜山市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
昭和62(1987)年「海狼伝」で第97回直木賞受賞。
平成4(1992)年「戦鬼たちの海 ― 織田水軍の将・九鬼幸隆」で第5回柴田錬三郎賞受賞。
平成11(1999)年「怒涛のごとく」で第33回吉川英治文學賞受賞。
平成16(2004)年没
足音が聞えてきた

カバー装画 村上豊
「で、こときれておりましたか」 ― 夫の死の知らせを受けた時、義弟は確かにそう言った。前夫を暗殺されながらもその弟の妻となり、幸せを取り戻した女が出遭う疑惑。
ミステリータッチで描く表題作はじめ、朝鮮に出兵した兵士と現地の女との数奇な運命をたどる「小麦さま」、天保時代、筑前黒田藩の財政の混乱を皮肉に描く「筑前狂想曲」など、多彩な筆を駆使した時代短編集。(新潮文庫 裏表紙から)
<収録>
足音が聞えてきた
小麦さま
お駒の紅
くすり繁昌記
筑前狂想曲
風雲児(上)
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カバー装画 西のぼる
慶長15(1610)年、駿府で生れ育った伊勢山田の神主・山田仁左衛門長政は御朱印船で長崎を出港、高山国(台湾)から黄金の都シャムの女性と結婚し、国王の親衛隊として頭角をあらわし、やがて日本人でありながら、シャムの王族にまで登りつめた一代の快男児・山田長政の波乱の生涯を描く。(文春文庫 裏表紙から)
風雲児(下)
 文春文庫.jpg)
カバー装画 西のぼる
シャムに渡ってアユタヤの日本人町の頭領となった山田長政は内戦の鎮圧が国王に認められて、宮廷の武将としての頂点に立った。寛永6年(1629)年、リゴール国王となったが、翌年、毒薬で非業の死を遂げる。江戸時代、海を渡って異国で41年の生涯を終えた日本人山田長政の夢と冒険を描いた渾身の歴史長篇。(文春文庫 裏表紙から)
ネタバレ無しの読後感想
中学生の歴史の時間に名前だけが出てきた「山田長政」の半生を描いた小説です。16世紀末から17世紀初頭にかけて最も盛んだった朱印船貿易は、オランダの東インド会社の進出もあって大航海時代の最終期の中、航海術の進歩により多くの人種がしのぎを削る競争に置かれていた。関ケ原の合戦や大坂の役により主家を失った武士や一旗揚げようと大儲けを目論む商人もそれぞれの思いを胸に大挙して海外に渡り、そこかしこに日本人町が作られた日本にとっても大航海時代だった。
第二次大戦中に長政をアジアのために働いた人物として英雄視するようにされていたが、日本人の役割としての王宮警備の傭兵の頭目という点から見ると、果たしてどうなのかなという疑問がある。この小説では長政を体が大きく朴訥で正義感の強い男として描かれています。ストーリー展開に無理はなく、航海の困難さや海戦などの戦いも克明に描かれていますが、大きな信頼を集め、日本人を率いて王にまでなった男としてはもう少し物足りない人物像に思える。
同時代にルソンやカンボジアで呂宋助左衛門を描いた司馬遼太郎さんの書いた『黄金の日日』を一緒に読んでみるのも一興ではないですか。
海狼伝

カバー装画 西のぼる
海と船へのあこがれを抱いて対馬で育った少年笛太郎は航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕まり、その手下となって、やがて“海のウルフ”に成長して行く。日本の海賊の生態を生き生きと活写し、海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。(文春文庫 裏表紙から)
価格:1019円 |
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びいどろの城

カバー装画 大鳥哲以
公儀お庭番の名鳥八郎は、老中田沼意次の命で、ある人物の護衛をし、はるかな地長崎へと向かう。その人物平賀源内は、交易をめぐって幕府を無視する長崎へ田沼が送り込む隠密なのだ。
当然のごとく源内たちは正体を察知され、敵や味方に取りかこまれるが・・・・。
江戸時代随一の“都会”であった長崎をユニークに描き込む野心作。(講談社文庫 裏表紙から)
価格:715円 |
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