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高木彬光  日暮修一 黄金の鍵 角川文庫
カバー装画 日暮修一

 

 ― わたしは5年前に主人と死別したものの、“愉快な未亡人” と呼ばれ、気ままに暮らしている。そんなおり、中年の魅力をたたえた彼・墨野隴人と初めて知り合ったのは、古典音楽を聴かせる〈黄昏〉という喫茶店で、彼がものの見事に、ベートーベン作曲「皇帝」を弾いてみせた時だった。わたしはいちどで彼のとりこになってしまった。
そうしたある日、わたしは、百年以上も前の不動明王の絵と埋蔵金の噂にからむ奇怪な殺人事件に巻き込まれてしまった。
金銀の古銭ブームに目をつけた詐欺・連続殺人事件に、経歴に謎の部分の多い墨野隴人が初登場! “探偵小説” の復活に意欲をそそぐ著者の本格ミステリーの傑作長編。(角川文庫 カバーそでから)

 


 

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