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永井路子 堀文子 北条政子 角川文庫
カバー装画 堀文子

 

あわい光の中で床の上へ抱きおろされ、頼朝の大きな瞳にみつめられたそのとき、政子は、ふいに爪先から全身に恥じらいがひろがってゆくのを感じた・・・・。
北伊豆の豪族北条時政の娘に生まれ、平家の流人頼朝に、遅い、可憐な恋をした政子。やがて、夫頼朝がひるがえした平家への反旗。源平の争い、鎌倉幕府開設、源氏の衰亡へと移る世の激流の中で、政子の運命は大きく変転して行く。
歴史の波浪にもまれる女の人生の哀歓を、肌理細かに浮き彫りにした長篇力作。(角川文庫 カバーそでから)

 


 

<永井路子の紹介>
1925年3月31日東京生。東京女子大国文科卒。編集者を経て作家生活に入る。
「三条院記」でサンデー毎日懸賞小説に入選。以後「炎環」で直木賞、「氷輪」で女流文学賞、歴史小説の業績で、84年、菊池寛賞受賞。(集英社文庫から)

 


 

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