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小川洋子 博士の愛した数式_0776
カバー装画 戸田ノブコ

 

「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた ― 記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい” 家政婦。博士は“初対面” の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく温かい、奇蹟の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。(新潮文庫カバー裏表紙から)

 


 

<小川洋子さんの紹介>
1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。‘88年「揚羽蝶が壊れるとき」で海燕新人文学賞を受賞。’91(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。主な著書に『冷めない紅茶』『やさしい訴え』『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの記憶』『貴婦人Aの蘇生』『偶然の祝福』『薬指の標本』等。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。(新潮文庫から)

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