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なだいなだ 丸山洋平 野越えやぶ越え『医車』の旅 文春文庫
カバー装画 坂田政則

 

兄達を医者にしたがっていた母も私にだけは望まなかった。「おっちょこちょいのお前が医者になったらと考えただけで、心配で眠れなくなるよ』 − もちろん、私もその気はない。なによりも乗り物が大好きで、電車の運転手に憧れていた少年だったのだから・・・。精神科医へのでこぼこ道を、ユーモアたっぷりに描いた自伝的小説。(文春文庫 裏表紙から)

 

<もくじ>
「車」に乗れたのは医者だけだった
人殺し商売になろうとする
人殺しから人すくいへの転向
見失われた母校
フランス語なかま
信じられないけど、純真だった
ふらんすへ行たしと思えども
パリでめぐりあった人々
自由にめぐりあい、そくばくにめぐりあう
電パチ先生となる
患者は先生です
アカデミック好きのかみなり
女ごころオンチ
六十年アンポの頃
海辺の病院へ
ぼける
はじめよければ・・・・・・
首つり、かけおち
ゆうれいよ、さようなら

 


 

ネタバレ無しの読後感想

精神科医でもある、なだいなだ氏の自伝的小説です。インターン時のフランス留学でのエピソードなどは、現在と比べると隔世の感があるが、ユーモアに満ちた文章に飽きることが無いでしょう。

 


 

<なだいなださんの紹介>
昭和4(1929)年、東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。
精神科医として勤務するとともに、文筆業をつづける。
医学書や留学先のフランスにまつわる小説やエッセイを多く執筆。
平成25(2013)年没

 


 

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