カバーイラスト 中村佑介
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか？」 ― 暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく。
二〇一一年ベストセラー一位のミステリ、待望の文庫本化。書き下ろしショートショート『宝生家の異常な愛情』収録。（小学館文庫 カバー裏表紙から）
＜東川篤哉さんの紹介＞
一九六八年広島県生まれ。二〇〇二年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「ＫＡＰＰＡ-ＯＮＥ」でデビュー。『密室の鍵貸します』『完全犯罪に猫は何匹必要か？』『館島』『もう誘拐なんてしない』『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか？』『私の嫌いな探偵』など著書多数。一一年、『謎解きはディナーのあとで』で第八回本屋大賞第一位。（小学館文庫）
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