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遠藤周作 下高原千歳 父親(上) 集英社文庫
カバー装画 下高原千歳

 

石井菊次は56歳。化粧品会社の宣伝と商品開発の担当部長。妻お純子、公一の二人の子供がいる。だが、平穏無事な生活とはこんなに脆いものなのか。スタイリストの仕事に生きがいを持つ純子が、妻子と別居中の青年実業家・宗と道ならぬ恋に落ちた −。娘の平凡な結婚を願う菊次は、宗の妻が初恋の人の娘であることを知り、複雑な思いに悩む。(集英社文庫 裏表紙から抜粋)

 


 

狐狸庵先生こと遠藤周作さんは、中学生から高校生にかけて、時に愉快であり、時に厳かな文章を与えてくれた。
中学生3年生の時に、こんなことがありました。夏休みの宿題に読書感想文の提出があったのですが、なんの打ち合わせもしていなかったのですが、友人と私が遠藤周作さんの『黒ん坊』の読書感想を提出したのです。それを知った時に、思わずニンマリとしてしまいました。
中高学生の頃は、どうしてもユーモアたっぷりの『ぐうたら』を冠する作品を好んで読んでしまったが、奥の深いテーマを持つ『海と毒薬』や『沈黙』は、読書の楽しさを教えてくれる。
さすが「違いがわかる男」。

 


 

<遠藤周作さんの紹介>
1923年3月27日東京生。慶応大学仏文科卒。学生時代から『三田文学』にエッセイや評論を発表。55年「白い人」で芥川賞獲得。66年「沈黙」により谷崎賞受賞。代表作「海と毒薬」「死海のほとり」他。

 

遠藤周作さん その他の文庫本

黒ん坊
ただいま浪人
ぐうたら人間学
狐型狸型
ボクは好奇心のかたまり
海と毒薬
深い河

 


 

 


 


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