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海音寺潮五郎 土倉一夫 日本名城伝 文春文庫
カバー写真 土倉一夫

 

城にもそれぞれ個性がある。例えば、岐阜城主はただ一人を除いてすべて非業の死をとげていることや、小田原城の歴史は一種の震災史であること。そして姫路城には女の絡んだ秘話が多い ― 。
南は熊本城から、北は函館五稜郭まで、12の名城にまつわる史話を歴史文学の第一人者である著者が縦横に語った興趣つきない好連作集(文春文庫 裏表紙から)

 

<目次>
熊本城 新風連
高知城 理想家の悲劇
姫路城 女難城
大阪城 金と朱
岐阜城 道三の恨み
名古屋城 中京?昌由来
富山城 不信義な武将
小田原城 地震とお城
江戸城日本シンデレラ
会津若松城 女の嫉妬、男の嫉妬
仙台城 珍陀の美酒
五稜郭 蝦夷島独立国

 


 

NHK大河ドラマ「天と地と」(昭和44、1969年)、「風と雲と虹と」(昭和51、1976年)の原作者であり、数々の歴史小説を書き残している。
団塊の世代よりも前の世代の人に好まれた。太平洋戦争をはさんで活躍した歴史小説の草分け的な作家のひとりと言えます。私自身はなじみが薄く、名前だけよく知っている作家なのかもしれない。

 


 

<海音寺潮五郎の紹介>
明治34(1901)年、鹿児島生まれ。國學院大學を卒業後、国漢教師を勤める。
「風雲」でサンデー毎日文学賞受賞。教職を辞した後、「天正女合戦」と「武道伝来記」で第3回直木賞を受賞。第16回菊池寛賞受賞。
昭和52(1977)年没。

 


 

海音寺潮五郎 その他の文庫本

武道伝来記
風流才媛伝
おどんな日本一
孫子
幕末動乱の男たち 上・下
王朝
蒙古来たる 上・下
海と風と虹と 上・下
平将門 上・中・下
二本の銀杏
得意の人 失意の人

 


 

 


 


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