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伊集院静 峠の声_0780
カバーデザイン 長友啓典

 

母は決まってこう訊いた。「何か聞こえはせなんだか?」墓所へ向かう峠の道で毎年、必ず。記憶の暗部をえぐる表題作の他、鎌倉の坂道で交錯する男女の想いを透徹した文体で描く「化粧坂」、十九年ぶりに再会する娘への心の揺れを感じる「聖夜」など男と女の生きる哀しみに迫る傑作集。伊集院ワールドの輝く結晶。(講談社文庫 カバーそでから)

 


 

<伊集院静さんの紹介>
1950年2月山口県生まれ。立教大学文学部卒。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞を受賞。『海峡』『いねむり先生』ほか著書多数。(集英社文庫)

 


 

伊集院静さん その他の作品

いねむり先生
ノボさん 上・下
機関車先生
受け月

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