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カバー装画 村上 豊
わずかな手掛りをもとに、苦心惨憺、殆ど独力で訳出した「解体新書」だが、訳者前野良沢の名は記されなかった。出版に尽力した実務肌の相棒杉田玄白が世間の名声を博するのとは対照的に、孤高の晩年を貫いて巷に窮死する。
わが国近代医学の礎を築いた画期的偉業、「解体新書」成立の過程を克明に再現し、両社の激的相克を浮彫りにする感動の歴史長編。(新潮文庫 裏表紙から)
<吉村 昭の紹介>
1927(昭和2)年東京生まれ。学習院大中退。主な作品に『星への旅』『戦艦武蔵』『零式戦闘機』『彩られた日々』『神々の沈黙』『陸奥爆沈』『冬に鷹』『ふおん・しいほるとの娘』『漂流』『ポーツマスの旗』『魚影の群れ』ほかがある(旺文社文庫から)