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吉村昭 星と葬礼_1952

 

カバー装画 井上 悟

 

次郎は、葬儀をひどく好んでいた。葬儀があるときくと、その賑やかな雰囲気にひかれて、出掛けていった。知恵遅れゆえに母にも厭われる次郎の他の楽しみは、星を見ることと、薄幸な少女時子との淡い心のふれ合いであった。悲惨な現実とたまゆらの夢が交叉する不思議な世界を鋭敏な感覚で造型した表題作他七篇。(集英社文庫 カバー裏表紙から)

 

<収録>
星と葬礼
煉瓦塀
キトク
服喪の夏
青い街
水の匂い
霧の坂
炎とさくらの記憶

 


 

<吉村 昭の紹介>
1927(昭和2)年東京生まれ。学習院大中退。主な作品に『星への旅』『戦艦武蔵』『零式戦闘機』『彩られた日々』『神々の沈黙』『陸奥爆沈』『冬に鷹』『ふおん・しいほるとの娘』『漂流』『ポーツマスの旗』『魚影の群れ』ほかがある(旺文社文庫から)

 


 

吉村 昭 その他の文庫本

カニの縦ばい
冬の鷹
海の史劇
ニコライ遭難
戦艦武蔵

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