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丸谷才一 駒井哲郎 食通知ったかぶり 文春文庫
カバー装画 駒井哲郎

 

「・・・・當節のはやりもの、文化とやらは唱えずとも、~髄凝って腹中にあり、こころざし高く、手は速く、本懐とげし顛末は道中の巻物に記されて、すなはちこれ味の名所記、上鹽梅の筆の綾は雅俗ともによろこぶ文場の奇觀なり」とごぞんじの夷齋學人・石川淳の序で華やかに幕開き、和漢洋料理に文明批評の香料をきかせた樂しい本。(文春文庫 裏表紙から)

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

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