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丸谷才一 日本語のために_1776
カバー装画 和田 誠

 

子供に詩を作らせるな、文学づくのはよそう、文部省にへつらうな等、国語教科書の現状を弾劾する「国語教科書批判」。口語訳聖書の文体を批判しつつ、古典主義的態度の必要を説く「未来の日本語のために」。総理大臣の文章を点検し、時に言葉についての閑談を楽しむ「当節言葉づかひ」 etc・・・。著者の日本語に対する関心をまるごと披瀝し、言葉と人間を考えた画期的な著作である。(新潮文庫 カバー裏表紙から)

 

T
国語教科書批判
1 子供に詩を作らせるな
2 よい詩をよませよう
3 中学生に恋愛詩を
4 文体を大事にしよう
5 子供の文章はのせるな
6 小学生にも文語文を
7 中学で漢文の初歩を
8 敬語は普遍的なものを
9 文学づくのはよさう
10 文部省にへつらふな

 

U
未来の日本語のために
現在の日本語のために

 

V
当節言葉づかひ
1 総理大臣の散文
2 娘たち
3 片仮名とローマ字で
4 江戸明渡し
5 敬語はむづかしい
6 電話の日本語
7 泣虫新聞
8 テレビとラジオ
9 最初の文体
10 タブーと言霊
11 文体の問題
12 日本語への関心

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

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