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丸谷才一 男のポケット_1769
カバー装画 和田 誠

 

英語のポルノを読むコツは? 日本人はなぜ忠臣蔵が好き化? 婦人雑誌の料理の写真はどうして旨そうに見えるのか? 文学・歴史に酒・料理、思想・美術に映画、はては昼寝や散歩まで、当代きっての座談の名手が、豊かな声量と絶妙の話術で披露する、雑学と冗談、ゴシップと珍説の大百科。人生を楽しみ、閑雅な時間を大切にする現代人のための、ウィットあふれる男の話題集。(新潮文庫 カバー裏表紙から)

 

<目次>
朝酒
美男について
われ発見せり
何になるべきか
次の思想
写真と味
太陽の色
サツマノカミ考
美しき五月となれば
食通知ったかぶり
雀球といふもの
ハムレット異聞
空白の年
故郷の水
新幹線七不思議
粋であること
モンロー神話
東京駅です
春の終わり
大洋ホエールズ論
大豆の糊
夕食のタクアン
文藝講演といふもの
御当地ばなし
バーへゆく時間
イズムとは何か
おんなからもらった羽織
お菓子の記憶
人種問題を論ず
切り裂きジャック
狂歌の楽しみ
夢二の懐旧
発明苦心談
若旦那の修行
他人の空似
アイスクリーム百杯
京ことば
相撲といふ遊び
馬の名前
巨人びいきに与ふ
ロシアの大学生の拍手
料理人のゐる家
雨の男は定九郎
人生の書
英語勉強法
鳥の空音
駅から十五分
畫さがり
文士のタイトル
華燭の典
みどりの髪
都市生活の叙情詩
ツララをゆでる
文学的な庭
わたしの声について
朝食の諸問題
固まった雨だれ
両雄並び立つ
公卿の姓について
日本一のスパイ
ノンキナトウサン考
三つの言葉
バスカーヴィル家の犬と猫
映画ベスト・テン
詩人たち
眼鏡について
姓は丹下名は左膳
藍関のいろいろ
銀行粗品論序説
恋路の闇
汚職についての噂
鮎のごとく涼し
乾杯考
頭文字
二・二六の謎
向うは佐渡よ
チャンバラ美論
大学教授の品位
納涼国風
引越し譚
閨秀雑文の両大家を論じ併せて唄の文句を評す
精励恪勤
大人のアセモ
民衆の伝記
『腕くらべ』と『宝島』
晦渋外題芝居誉
水の味
庭の三本カリンの樹

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

丸谷才一 その他の文庫本

遊び時間
食通知ったかぶり
にぎやかな街で
たった一人の反乱 上・下
挨拶はむづかしい
犬だって散歩する
日本語のために

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