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丸谷才一 アントニオ・ロペス たった一人の反乱(上) 講談社文庫
カバー装画 アントニオ・ロペス

 

防衛庁行きをことわり通産省から家電会社に天下りした馬淵英介が二十も歳下のモデル嬢ユカリと再婚したことから巻き起こる異変の数々! 新居に転がりこんできた刑務所がえりの老女。献身数十年の女中の独立宣言―難問にたちむかう知的精神を通して現代日本の市民相に迫る問題作。谷崎賞受賞・全二巻。(講談社文庫 裏表紙から)

 

丸谷才一 アントニオ・ロペス たった一人の反乱(下) 講談社文庫
カバー装画 アントニオ・ロペス

 

機動隊に突撃してゆく刑務所がえりの老女。写真賞の授賞式で爆弾発言をする若いカメラマン―大揺れに揺れる現代日本のそれぞれの場所はじまったさまざまな反乱! 市民社会をささえる見えざる奴隷制度と支配の構造を裁き、一方既存の小説作法にも決然と切りこんで現代小説の一達成をきわめたとされる名作。(講談社文庫 裏表紙から)

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

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