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丸谷才一 犬だって散歩する_1763
カバー装画 和田 誠

 

犬だって散歩する、いはんや人においてをや。広大な知性とユーモアの宇宙を駆けめぐる、ご存じ丸谷氏一流、読む散歩。イギリスの料理はうまくないという日本人の偏見は、漱石に責任がある。明治維新史の謎、高杉晋作の辞世を推測すると・・・・。日本の武士の切腹は、中国式のホラを真に受けての風俗ではなかったか等々、傑作エッセイ三十一篇を収録。(講談社文庫 カバー裏表紙から)

 

<収録>
大文学
外人接待法
最初の言葉
コアラ
立ちて見に来し印南国原
石川半山の人物評
嫌ひなもの
阿部お定
徴兵検査
日系マッカーサー
東京といふ山
誇張論序説
フェリーニの船
酒杯の間
味噌汁考
バイコロジー
戯曲の習作
ホームズ学の諸問題
残念な話
食堂車
漱石の句
目覚まし時計
龍の研究
アヂサヰとドヂヨゥとオツトセイ
カラオケ論
歴史の勉強
巡査の役得
ポルノ漢詩
日比翁助
儒教の研究
電柱

 


 

<丸谷才一さんの紹介>
1925年、山形県鶴岡市生れ。1950年、東京大学英文科卒。主な小説に、『笹まくら』『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『裏声で歌へ君が代』『樹影譚』(川端賞)、批評家としての著作に『後鳥羽院』(読売文学賞)『文章読本』『忠臣蔵とは何か』(野間文学賞)『6月16日の花火』ほか多数。(朝日文庫から)

 


 

芥川賞など数々の賞を受賞し、文化人とはこういう人のことをいうのだなと思わされた。
市井の人ではなく、社会を批評する知者としての丸谷さんの作品を大学生のときに読んだ。
旧仮名遣いには悩まされたたが、文章は整然としており読みやすかったと記憶している。

 


 

丸谷才一 その他の文庫本

遊び時間
食通知ったかぶり
にぎやかな街で
たった一人の反乱 上・下
挨拶はむづかしい
男のポケット
日本語のために

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