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松岡圭祐 水鏡推理
カバー装画 紺野真弓

 

正義感を発揮するあまり組織の枠を越え暴走してしまう文科省一般職ヒラ女性職員・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女を持て余し、研究費不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金掠め取ろうとする悪者の研究開発の嘘を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下剋上エンタテインメント!〈書下ろし〉(講談社文庫 カバー裏表紙から)

 


 

ネタバレなしの読後感想

 

無学な状態から一念発起して学んだ末に、周りをアッと言わせるような能力を発揮して事を解決するという流れは、「万能鑑定士Q」シリーズと同様だといえる。対象が鑑定から探偵事務所で培った調査・分析となった分、事件へと直結するが血生臭さとは無縁であり推理・種明かしに重きが置かれていることに好感が持てます。
作者好み(?)の美人が主人公であることも、「万能鑑定士Q」や「「探偵の探偵」シリーズに似通っている。
正義感が先に立ち、組織の慣例にそぐわない型破りな行いで、躓きながらも無心に働くさまに応援をしたくなるし、痛快さも感じられます。この点は、テレビドラマにもなった池井戸潤さんの『花咲舞が黙ってない』と同じ路線です。
肩のこらない小説です。

 

 

松岡圭祐 水鏡推理U
カバー装画 紺野真弓

 

正義感を発揮するあまり組織の枠を越え暴走してしまう文科省一般職ヒラ女性職員・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女を持て余し、研究費不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金掠め取ろうとする悪者の研究開発の嘘を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下剋上エンタテインメント!〈書下ろし〉(講談社文庫 カバー裏表紙から)

 


 

<松岡圭祐さんの紹介>
1968(昭和43)年生れ。’97(平成9)年『催眠』で小説家としてデビュー。映像化もされ、ベストセラーとなる。以後、『催眠』『千里眼』『万能鑑定士Q』の三大シリーズをコンスタントに発表し続け、いずれも大ヒットを記録。近著に『探偵の探偵』『水鏡推理』『ジェームズ・ボンドは来ない』がある。(新潮文庫から)

 


 

松岡圭祐さん その他の文庫本

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探偵の探偵
探偵の探偵U
探偵の探偵V
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八月十五日に吹く風

 

 

 

 

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