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星新一 和田 誠 きまぐれ博物誌 角川文庫
カバー装画 和田 誠

 

ばか話をきらって“常識”のなかで妙に深刻ぶり、笑顔を見せない国民性。趣味のアメリカのひとこま漫画収集のこぼれ話。コンピューター時代の管理社会のおかしなおかしな矛盾。はては、週刊誌の電話アンケートに応じて、首相のボディーガードやら心臓移植手術をやってみたいと提案する。ちょっとアマノジャクな著者が、SF的発想と鋭い観察眼をとおして書きつづった好エッセイ集。(角川文庫 カバーそでから)

 


 

ショートショートを日本に定着させた作家だ。代表作の『ボッコちゃん』をはじめとして、多くのSFショートショートを書き残している。
ショートショートというぐらいで、短編小説の中でも特に短いから、長編を読むのが苦手な中学生にとって絶好の読み物だった。もしからしたら、星新一のショートショートが読書の基礎になったのかもしれない。
作品は難解なものではなく、中学生にも理解できた。SF以外では、『人民は弱し官吏は強し』が印象に残っている。是非、今の中学生にも読んでほしい作品だ。
ショートショートでは、どちらかというと無機質なタッチだが、この作品では熱を感じた。

 


 

星 新一 その他の文庫本

気まぐれ指数
ほら男爵 現代の冒険
ボンボンと悪夢
悪魔のいる天国
おのぞみの結末
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午後の恐竜
白い服の男
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ブランコのむこうで
明治・父・アメリカ
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だれかさんの悪夢
進化した猿たち 1
進化した猿たち 2
進化した猿たち 3
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人民は弱し 官吏は強し
ボッコちゃん
盗賊会社

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