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星新一 ヒサクニヒコ 午後の恐竜 新潮文庫
カバー装画 ヒサクニヒコ

 

現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か? 集団幻覚か? それとも立体テレビの放映でも始まったのか?──地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣 ― 偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。(新潮文庫 裏表紙から)

 

<収録>
エデン改造計画
契約時代
午後の恐竜
おれの一座
幸運のベル
華やかな三つの願い
戦う人
理想的販売法
視線の訪れ
偏見
狂的体質

 


 

ショートショートを日本に定着させた作家だ。代表作の『ボッコちゃん』をはじめとして、多くのSFショートショートを書き残している。
ショートショートというぐらいで、短編小説の中でも特に短いから、長編を読むのが苦手な中学生にとって絶好の読み物だった。もしからしたら、星新一のショートショートが読書の基礎になったのかもしれない。
作品は難解なものではなく、中学生にも理解できた。SF以外では、『人民は弱し官吏は強し』が印象に残っている。是非、今の中学生にも読んでほしい作品だ。
ショートショートでは、どちらかというと無機質なタッチだが、この作品では熱を感じた。

 


 

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