面白そうな文庫本を探す



星新一 真鍋 博 未来いそっぷ 新潮文庫
カバー装画 真鍋 博

 

〈アリとキリギリス〉〈ウサギとカメ〉など、誰でもごぞんじの寓話の世界。語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかると、ビックリ驚く大革命。時代が変れば話も変るとはいえ、古典的な物語をこんなふうに改作してしまっていいものかどうか、ちょっぴり気になりますがーー。表題作など、愉しい笑いと痛烈な諷刺で別世界へご案内するショートショート33編。(新潮文庫 裏表紙から)

 

<収録>
イソップ村の繁栄
  アリとキリギリス
  北風と太陽
  キツネとツル
  カラスとキツネ
  ウサギとカメ
  オオカミがきた
  ライオンとネズミ
シンデレラ王妃の幸福な人生
表と裏
頭の大きなロボット
底なし沼
ある商品
無罪の薬
新しがりや
余暇の芸術
おバカさま
利口なオウム
新しい症状
いい上役
電話連絡
やさしい人柄
つなわたり
オフィスの妖精
健康な犬
熱中
別れの夢
少年と両親
ねらった金庫
価値検査器
企業内の聖人
夢の時代
ある夜の物語
旅行の準備
どっちにしても
不在の日
奇病
ふしぎなネコ
やはり
たそがれ

 


 

ショートショートを日本に定着させた作家だ。代表作の『ボッコちゃん』をはじめとして、多くのSFショートショートを書き残している。
ショートショートというぐらいで、短編小説の中でも特に短いから、長編を読むのが苦手な中学生にとって絶好の読み物だった。もしからしたら、星新一のショートショートが読書の基礎になったのかもしれない。
作品は難解なものではなく、中学生にも理解できた。SF以外では、『人民は弱し官吏は強し』が印象に残っている。是非、今の中学生にも読んでほしい作品だ。
ショートショートでは、どちらかというと無機質なタッチだが、この作品では熱を感じた。

 


 

星 新一 その他の文庫本

気まぐれ指数
ほら男爵 現代の冒険
ボンボンと悪夢
悪魔のいる天国
おのぞみの結末
マイ国家
午後の恐竜
白い服の男
妄想銀行
ブランコのむこうで
明治・父・アメリカ
にぎやかな部屋
ひとにぎりの未来
だれかさんの悪夢
進化した猿たち 1
進化した猿たち 2
進化した猿たち 3
ノックの音が
なりそこない王子
人民は弱し 官吏は強し
きまぐれ博物誌
ボッコちゃん
盗賊会社

page top