面白そうな文庫本を探す



星新一 初山 滋 ブランコのむこうで 新潮文庫
カバー装画 初山 滋

 

ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。(新潮文庫 裏表紙から)

 


 

ショートショートを日本に定着させた作家だ。代表作の『ボッコちゃん』をはじめとして、多くのSFショートショートを書き残している。
ショートショートというぐらいで、短編小説の中でも特に短いから、長編を読むのが苦手な中学生にとって絶好の読み物だった。もしからしたら、星新一のショートショートが読書の基礎になったのかもしれない。
作品は難解なものではなく、中学生にも理解できた。SF以外では、『人民は弱し官吏は強し』が印象に残っている。是非、今の中学生にも読んでほしい作品だ。
ショートショートでは、どちらかというと無機質なタッチだが、この作品では熱を感じた。

 


 

星 新一 その他の文庫本

気まぐれ指数
ほら男爵 現代の冒険
ボンボンと悪夢
悪魔のいる天国
おのぞみの結末
マイ国家
午後の恐竜
白い服の男
妄想銀行
明治・父・アメリカ
にぎやかな部屋
ひとにぎりの未来
だれかさんの悪夢
進化した猿たち 1
進化した猿たち 2
進化した猿たち 3
未来いそっぷ
ノックの音が
なりそこない王子
人民は弱し 官吏は強し
きまぐれ博物誌
ボッコちゃん
盗賊会社

page top