面白そうな文庫本を探す



藤沢周平  蓬田やすひろ 隠し剣狐影抄 文春文庫
カバー装画 蓬田やすひろ

 

剣客小説のジャンルに新たなかたちを示したシリーズとして好評の“隠し剣”連作集七篇。凶々しいばかりに研ぎ澄まされた剣技を秘める主人公たち、」またその技凄じきゆえ、その身に悲運を呼ぶくらい因果。この作家ならではの色調と静かな語りで展げられる名品集である。「邪剣竜尾返し」「宿命剣鬼走り」など。(文春文庫 裏表紙から)

 


 

懸命に生きる市井の民や下級の武士を描いた時代小説の書き手として有名だが、ジャンルはそれにとどまらず池波正太郎が書くような剣豪ものや捕り物なども書いている。
故人となってからも、テレビドラマが作られ続けていることからみても、人情の機微を伝える作品の普遍性と主人公たちの描き方の確かさがうかがいしれる。

 


 

<藤沢周平の紹介>
昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。主要な作品として「一茶」「回天の門」「闇の傀儡師」「隠し剣孤影抄」「隠し剣秋風抄」「短篇傑作選」(全四冊)「霧の果て」「海鳴り」「孤剣」など多数。(文春文庫から)

 


 

藤沢周平 その他の文庫本

闇の傀儡師 上・下

page top