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陳舜臣 原田維夫 風よ雲よ(上) 講談社文庫
カバー装画 原田維夫

 

明朝末期、中国南部の港町マカオで、二人の男が運命の出会いをした。美丈夫の野心家、生まれながらの統領の器、鄭芝竜と、大阪城落城時、脱出して蘇州の大商人の用心棒となった長身の浪人、安福虎之助である。壮絶な乱世に、南海制覇の野望に燃える男と、夢と生きがいを大陸に求めた男の人生の軌跡を描く、歴史長編。(講談社文庫 裏表紙から)

 

陳舜臣 原田維夫 風よ雲よ(下) 講談社文庫
カバー装画 原田維夫

 

半盗半商の大頭目にのし上がった鄭芝竜は、天下をも望む勢威を振い、日本女性との一子、後の国姓爺鄭成功もたくましく成長した。一方虎之助は、豊臣の遺宝を追って、日中の海上を転々とする。腐敗と堕落の明朝は、流賊と満州族の襲撃で遂に倒壊した・・・・。
波乱興亡の中国史に光る、男のロマンを描く傑作長編。(講談社文庫 裏表紙から)

 


 

<陳 舜臣の紹介>
1924年(大正13年)、神戸に生れる。大阪外語印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。
日本芸術院会員。他に主な著書として『秘本三国志』『耶律楚材』『阿片戦争』『太平天国』『江は流れず』『桃花流水』『琉球の風』『中国の歴史』『小説十八史略』など多数。(中公文庫から)

 


 

陳 舜臣 その他の文庫本

敦煌の旅
中国歴史の旅 上・下
聊斎志異考 中国の妖怪談義

 

 


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