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田辺聖子 岡田嘉夫 無常ソング 講談社文庫
カバー装画 岡田嘉夫

 

母親の葬式で、和讃にギター伴奏をつける若者。その奔放さに中年男は苦々しい顔をする。「まあ、ええやないか」と分かりがいいのは坊さん。その若者も最後にはご詠歌、つまり無常ソングを合唱しつつ涙を流し、中年男をホッとさせる。冠婚葬祭をテーマに、巧みなユーモアで人生の哀歓を盛り上げた、独得の小説世界。(講談社文庫 裏表紙から)

 


 

関西のことばを操り、軽妙な言葉のキャッチボールを取り込んだ文章を書いた作家という印象です。肩の凝らない洒脱な作品がお好きな方にお勧めです。

 


 

<田辺聖子の紹介>
1928(昭和3)年3月27日、大阪に生まれた。1947年、樟蔭女子専門学校国文科を卒業。放送作家などを経て「感傷旅行」で1964年、第50回芥川賞を受賞。以後軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に、歴史エッセイ、軽評論、随筆等幅広い活動をしている人気作家である。(文春文庫から)

 


 

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