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曾野綾子 早川良雄 太郎物語 −高校編― 新潮文庫
カバー装画 早川良雄

 

青春というのは、どうしてこうも腹立たしく、宙ぶらりんなのだろう。青春が輝いたものだなどと言うのは、その人が既に青春を終わった証拠ではないだろうか − 進学問題、心中事件、失恋、さまざまな事件が渦巻く青春の季節を、心優しい太郎は、時には野放図に、時には軽薄を装いながら明るく誠実に生き抜こうとする。現代っ子太郎の悩み多き青春の日々をユーモアをまじえて爽やかに描く。(新潮文庫 裏表紙から) 

 


 

才女とは、このような人をいうのだろう。多くの作品を書くと共に、日本財団の会長を務めるなど只者ではないと誰をも唸らせる活躍をした。
キリスト教への信仰に基づく書物は、時に感嘆を、時に反感を持たれた。テレビ画面を通してみる曽野さんは、おっかない感じがした。『太郎物語』を書いたのは、本当にこの人だろうかとさえ思ったくらいに。

 


 

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