カバー装画 沢田弘
山鹿悌司は、証券界の『天皇』と称されている興業証券社長・大戸元一に乞われて、スターリン暴落以来、混沌としていた証券界に復帰した。緻密な情勢分析と、生来の株に対する勘と抜群な外交手腕を駆使し、“岩戸相場”の中で不滅とまで言われる大相場と、株の大衆化ブームを作り上げた。持てる情熱の凡てを相場に賭けた男の半生を描いた異色経済小説。(集英社文庫 裏表紙から)
<清水一行の紹介>
昭和六年(1931)―。東京都に生まれる。早稲田大学法学部を中退後、週刊誌のフリー・ライターとして活躍。昭和四一年「小説兜町(しま)」で文壇にデビュー。綿密な取材とパワフルな筆致で次々に企業小説の力作を発表。昭和50年には「動脈列島」で第28回日本推理作家協会賞を受賞した。(角川文庫 カバーそでから)
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