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司馬遼太郎 彰義隊絵巻(円通寺蔵) 大坂侍 講談社文庫
カバー装画 彰義隊絵巻(円通寺蔵)

 

明けても暮れても金、金の大坂では、武士道も額面通りは通らない。義のために突き進もうと、鳥居又八は江戸の彰義隊に参加するが・・・・。幕末大坂の、武士と町人の気風を語る表題作の他、上方の心意気を軽快に描く好短編。「和州長者」「難波村の仇討」「法駕籠のご寮人さん」「盗賊と間者」「泥棒名人」の五編を収録。(講談社文庫 裏表紙から)

 


 

きっと誰もが、その名を知っている小説家ではないだろうか。一部には「歴史を歪曲している」と批判をうけているが、人気があるゆえの代償か。
私の父母も司馬遼太郎の小説が大好きで、本棚にズラッと並んだ背表紙は図書館の様であった。
私自身は何から読み始めたのか定かな記憶はないが、「竜馬がゆく」や「最後の将軍」などの幕末を描いた小説だったのではないかと思う。母や姉などは、「新選組血風録」を読んだ後に東京都の日野へ足を運んでいた。歴女のはしりか・・・
いずれにして、読書の楽しさを教えてくれた作家であることは間違いない。

 


 

<司馬遼太郎の紹介>
大正12年(1923)、大阪生まれ、大阪外語大学蒙古語学科卒業。戦後まもなく、産経新聞社に入社し、文化部記者となる。昭和34年、『梟の城』により第42回直木賞を受賞。
36年出版局次長を最後に産経新聞社を退社。同42年『殉死』により第9回毎日芸術賞を受賞。主なる著書、『上方武士道』『豊臣家の人々』『国盗り物語』『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『空海の風景』ほか。(中公文庫から)

 


 

司馬遼太郎 その他の文庫本

燃えよ剣 上・下
新史 太閤記 上・下
馬上少年過ぐ
歴史と視点 ―私の雑記帖―
草原の記
アメリカ素描
古往今来
豊臣家の人々
手掘り日本史
言い触らし団右衛門
最後の将軍
最後の伊賀者
世に棲む日日 一〜四
関ヶ原 中・下
城塞 中・下
花神 上
胡蝶の夢 一
韃靼疾風録
菜の花の沖 一〜六
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花咲ける上方武士道

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