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早乙女貢 緋牡丹伝奇_1959
カバー装画 西のぼる

 

「お国・・・ここへ」すでに力を失ったおりくは手で招いた。「そなたに言い遺しておかねばならぬことが・・・・」「いやです・・・、そんなお師匠さん」「あとはそなたが一座を・・・」烈しい息づかいをしながら、古代綿の袋に秘められた一ふりの懐剣をお国におしつけ、「これは・・・そなたのもの・・・そなたの母御のもの・・・」
蛇ヶ谷で拾われ養父母に育てられていたお国の踊りの素質と天性の美貌を見こんで、お国を引き取ったおりくの最後の言葉は何を意味するのか!?
阿国歌舞伎の創始者・出雲の阿国と恋人の美剣士・名古屋山三郎、そして石田三成の遺姫・菊姫等の愛と葛藤を通し、ビッグ・スターの誕生を描いた絢爛絵巻!(時代小説文庫 カバーそでから)

 


 

<早乙女貢さんの紹介>
1926(大正15)年元旦、中国ハルピンに生れる。本名鐘ヶ江秀吉。昭和43年「僑人の鑑」で第60回直木賞受賞。主に時代小説に健筆を振い、代表作に「奇兵隊の叛乱」「北條早雲」「由比正雪」など。数少ない山本周五郎門下生の一人である。(文春文庫から)

 


 

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