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佐藤愛子 不運は面白い幸福は退屈だ
カバー装画 永田 力

 

「男にとって、人妻との『友達関係』なんてありっこない。猫は鼠と友達になろうとして追いかけるわけではない。猫は鼠を捕らえたくて追うのである」(本文より) ― 波乱万丈の日々を体験したことで得た、人間の面白さを膨大な著書の中から抽出。人生や男女の愛の真実等々、ズバッと描いた人生哲学のエキスを満載。これぞ著者の真骨頂!(集英社文庫 カバー裏表紙から)

 

<目次>
第一章幸福に定義はない
 幸福の形は一つではない
 人は武器をもって闘うように幸福によって闘う
第二章だから人間はおもしろい
 相手のために身を削れるか
 真のヤボテンが人間の美しさを残している
第三章どこか間違っていないか!
 何もかも人のせいにしていないか
 たしなみはどこへ行ったのか
第四章わが結婚のすすめ、離婚の美学
 たとえ失敗しても、一度は結婚した方がいい
 離婚には美学がある
第五章夫婦、この不思議な関係
 妻は過程を支配する権力者である
 強く生きる女が幸福になるとは限らない?
第六章深く愛し迷い苦しむ人ほど深く生きられる
 傷つけず、傷つかない愛はない
 不倫の愛につきまとうもの
第七章男の顔は男の人生を語る
 まことの男とは?
今の男たちが忘れていること
第八章子供を威張らせてはいけない
 子供をひ弱にしたのは誰だ!
 親が子供に尊敬されないで教育はできない
第九章母よ、父よ、自分の信条を子供に伝えよ
 母親の心がけとは?
 父の覚悟とは?
第十章「ものわかりのいいおとな」をやめよう
 「理解する」とは「叱らないこと」ではない
 安全第一でおもしろい人生はない
第十一章 いかに上手に老い、いかに上手に死ぬか
 老いとは孤独寂寥に耐えること
 枯れ木が朽ち倒れるように死にたい
第十二章 人は苦痛を堪えることによって成長する
 人生にはつまずきが必要である
 損のなかから新しいものを産み出せ

 


 

高校生のときに、よく読んだ作家です。遠藤周作や北杜夫の延長線上にいた女流作家であり、視点のユニークさやユーモアあふれる文章は、なにかとギスギスとしていた頃の私にとって清涼剤であった。

 


 

佐藤愛子さんの紹介
大正12(1923)年、作家・佐藤紅緑の娘として大阪に生まれる。異母兄に詩人・サトウハチローがいる。甲南高女卒。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で直木賞、54年「幸福の絵」で女流文学賞を受賞。痛烈かつユーモア溢れる筆致で人生の哀愁を描く作品には定評がある。(文春文庫から)

 


 

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