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柴田錬三郎 横尾忠則 生死の門 集英社文庫
カバー装画 横尾忠則

 

「お見事!」と叫んで、小太郎はぱっと跳び退った。その様子に、相手は木太刀をだらりと下した。その刹那 ― 小太郎の五体が躍って、相手の眉間に・・・・。勝つためには手段を選ばぬ非情な兵法者の姿を赤裸々に描いた若き日の塚原卜伝他、世に剣聖と伝えられる北畠具教、小野次郎右衛門など、常に生死の境に身をおいて、剣の真髄を求めた十人の剣士の凄絶な殺しの美学を活写。(集英社文庫 裏表紙から)
カバー装画 横尾忠則

 


 

チャンバラ小説の作家として、バラエティー番組のタレントとして活躍した方だ。1970年代までは多くの時代劇ドラマがあり、子供たちは空き地で棒を持ち、チャンバラごっこをしていた。柴田錬三郎は、『眠狂四郎』などの剣豪小説を書き、このチャンバラブームの立役者となった。眠狂四郎の円月殺法を、子供たちが真似をしないわけがなかった。剣先で大きな円をゆっくりと描く田村正和さんの姿は、とてもカッコよかったから。

 


 

<柴田錬三郎さんの紹介>
1917年3月26日岡山県生。本姓斎藤。慶大支那文学科卒。在学中『三田文学』に「十円紙幣」を発表。戦後編集生活を経て、51年「イエスの裔」で直木賞受賞。代表作「眠狂四郎」「赤い影法師」他。(集英社文庫から)

 


 

柴田錬三郎さん その他の文庫本

決闘者 宮本武蔵 少年篇
決闘者 宮本武蔵 青年篇
決闘者 宮本武蔵 壮年篇(上)
決闘者 宮本武蔵 壮年篇(下)
血汐笛
邪法剣
孤独な剣客
続江戸群盗伝

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