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佐藤愛子 わが孫育て
カバー装画 安野光雅( 『昔の子供たち』『ついきのうのこと』 )

 

ある日、私は桃子に訊ねた。「桃ちゃん、サンタクロースは本当にいるのかな? どう思う?」桃子はいった。「去年まではいると思ってたけど・・・・」「今年は?」「どうもいないらしいなァと思ってる」それから困ったようにつけ加えた。「いるといないとのせめぎ合いなのよ、今んとこ」「そうか・・・せめぎ合いねえ・・・」円熟の日常エッセイ。(文春文庫 カバー裏表紙から)

 

<収録>
T わが孫育て
孫との攻防戦
テレビの見方、楽しみ方
おばあちゃんいろいろ
百鬼夜行
ボクちゃん
コラーッ!

老いのくり言
一生懸命の人
シラケ孫の信念
子供の情景
サンタクロースが消える時
怒り笑い
ヤケのヤンパチ
U じぐざぐ日記
真剣ラーメン
昔を今にかえすよしなく
年下のおふくろ
お向かいの犬
お相撲むすび
たしなみ美人
三つ子の魂
写真
気合
春の憂鬱
夢いずこ
探究心
趣味発見
日本の常識
人相
雨気のお月さん
お金の話
笑わぬわけ
私の洋服史
ガチガチの話
V 国を愛してどこが悪い
日本人の底力
昔のオリンピック
叱る者の孤独
どこへ行く、子供たち
凍て犬
ナマ猫ルド
吾輩は「平成の猫」である
私のごひいき ― ひとりでに笑えてくる
八十婆ァの笑い方
消えていく夏
なくなった歌声
淡路島
敬語コンプレックス
時は流れぬ
国を愛してどこが悪い

 


 

高校生のときに、よく読んだ作家です。遠藤周作や北杜夫の延長線上にいた女流作家であり、視点のユニークさやユーモアあふれる文章は、なにかとギスギスとしていた頃の私にとって清涼剤であった。

 


 

佐藤愛子さんの紹介
大正12(1923)年、作家・佐藤紅緑の娘として大阪に生まれる。異母兄に詩人・サトウハチローがいる。甲南高女卒。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で直木賞、54年「幸福の絵」で女流文学賞を受賞。痛烈かつユーモア溢れる筆致で人生の哀愁を描く作品には定評がある。(文春文庫から)

 


 

佐藤愛子さん その他の文庫本

娘と私の時間
男の学校
娘と私のアホ旅行
男友だちの部屋
坊主の花かんざし 一・二
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不敵雑記 たしなみなし
バラの木にバラの花咲く
こたつの人
不運は面白い幸福は退屈だ
お得用 愛子の詰め合わせ

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