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五味康祐 中沢 潮 掏摸名人地蔵の助 文春文庫
カバー装画 中沢 潮

 

地蔵の助と呼ばれる、江戸一の掏摸がいた。仲間さえ驚かす入神の早業を身につけながら、常に穏やかな笑みを絶やさないので付いた異名だった。その助が、命の恩人と思う掏摸名人・捨の孫娘の危難を救うのに、四十両が入要になった。十両盗めば打ち首になるのだから、捕えられれば死罪は免れない。思いあまった助は、何と町奉行与力・東條八大夫に会って、命を賭けて願い出たのだが・・・・。異色の時代小説集。(文春文庫 裏表紙から)

 


 

“ときどきテレビに出てくる髭の作家”というイメージを持っている。人気作家だったころ、私は未だ子供であり剣豪を描いた小説に興味が全くなかったのだから、このイメージを持ったのは当然かもしれない。
いちど、じっくりと読んでみたい作家のひとりです。

 


 

<五味康祐の紹介>
大正10(1921)年大阪市に生まれる。早稲田第二高等学院、明治大学をいずれも中退。昭和28年「喪神」にて第28回芥川賞受賞。一世を風靡した大河長篇「柳生武芸帳」を始め、「柳生連也斎」「薄桃記」等多数の時代小説と共に、「西方の音」「天の聲」を代表作とする音楽評論も世評が高い。55年4月没。「五味康祐代表作集」全十巻がある。

 


 

五味康祐 その他の文庫本

十二人の剣豪
剣法奥儀
柳生宗矩と十兵衛
真田残党奔る
如月剣士 上
剣には花を 上・下
風流使者 上
剣法秘伝
上意討ち
黒猫侍
柳生稚児帖
乱世群盗伝

 


 

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