面白そうな文庫本を探す



五味康祐 中沢 潮 剣には花を(上) 徳間文庫
カバー装画 中沢 潮

 

なぜか、微醺をおびて巷を徘徊する染は、故あって切腹した旗本・牧下頼母のお内儀。その侠気さと美しさで評判の女だ。北辰一刀流・千葉周作の門下で剣一筋、修行の日々をすごす山岡鉄太郎は、染をめぐる奇妙な事件に巻き込まれ、刀を振るう羽目になった。謎の砂文字の女、そして浮世絵師がいり乱れ・・・・。豪放にして赤心の人、剣聖・山岡鉄舟の若き日々を描く長篇時代小説。(徳間文庫 裏表紙から)

 

五味康祐 中沢 潮 剣には花を(下) 徳間文庫
カバー装画 中沢 潮

 

妖しき美女を描いた絢爛たる浮世絵と引き換えに、外国から新兵器を買い求めんとする幕府側と、神道無念流・斎藤弥九郎門の塾頭・桂小五郎ら勤皇派との闇の戦いはますます熾烈をきわめていった。謎の名剣士・秦勝三郎、さらには槍術日本一と称される高橋泥舟も加わって、山岡鉄舟と染の周辺は、にわかにあわただしくなって・・・・。幕末の江戸を舞台に繰り広げられる傑作時代長篇。(徳間文庫 裏表紙から)

 


 

“ときどきテレビに出てくる髭の作家”というイメージを持っている。人気作家だったころ、私は未だ子供であり剣豪を描いた小説に興味が全くなかったのだから、このイメージを持ったのは当然かもしれない。
いちど、じっくりと読んでみたい作家のひとりです。

 


 

<五味康祐の紹介>
大正10(1921)年大阪市に生まれる。早稲田第二高等学院、明治大学をいずれも中退。昭和28年「喪神」にて第28回芥川賞受賞。一世を風靡した大河長篇「柳生武芸帳」を始め、「柳生連也斎」「薄桃記」等多数の時代小説と共に、「西方の音」「天の聲」を代表作とする音楽評論も世評が高い。55年4月没。「五味康祐代表作集」全十巻がある。

 


 

五味康祐 その他の文庫本

十二人の剣豪
剣法奥儀
柳生宗矩と十兵衛
真田残党奔る
掏摸名人地蔵の助
如月剣士 上
風流使者 上
剣法秘伝
上意討ち
黒猫侍
柳生稚児帖
乱世群盗伝

 


 

page top