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海音寺潮五郎 原田維夫 二本の銀杏 新潮文庫
カバー装画 原田維夫

 

維新前夜の薩摩藩に、時代の変化を鋭く見つめて奔放に行動する天衣無縫の麒麟児がいた。郷土の上山源昌房である。彼は周囲の猛反対を押し切って治水工事を進め、新田の開発に意を注ぐが、その一方で郷士頭の妻お国との道ならぬ恋に激しく傾斜していった・・・・。
豪放多感な薩摩武士の心意気を如実に描いて、海音寺文学の代表作と称えられる、雄勁にして情味溢れる長編時代小説。(新潮文庫 裏表紙から)

 


 

NHK大河ドラマ「天と地と」(昭和44、1969年)、「風と雲と虹と」(昭和51、1976年)の原作者であり、数々の歴史小説を書き残している。
団塊の世代よりも前の世代の人に好まれた。太平洋戦争をはさんで活躍した歴史小説の草分け的な作家のひとりと言えます。私自身はなじみが薄く、名前だけよく知っている作家なのかもしれない。

 


 

<海音寺潮五郎の紹介>
明治34(1901)年、鹿児島生まれ。國學院大學を卒業後、国漢教師を勤める。
「風雲」でサンデー毎日文学賞受賞。教職を辞した後、「天正女合戦」と「武道伝来記」で第3回直木賞を受賞。第16回菊池寛賞受賞。
昭和52(1977)年没。

 


 

海音寺潮五郎 その他の文庫本

武道伝来記
風流才媛伝
日本名城伝
おどんな日本一
孫子
幕末動乱の男たち 上・下
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蒙古来たる 上・下
海と風と虹と 上・下
平将門 上・中・下
得意の人 失意の人

 


 

 


 


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