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阿刀田高 安野光雅 早過ぎた予言者 新潮文庫
カバー装画 安野光雅

 

占星術発祥の地バビロニアに、一人に預言者がいた。彼、カプタマスは、恋の成否、放蕩息子の行く末、王の結婚など、万象についてイシュタルの女神に伺いを立てた。予言者は神の下した一握りの暗示をもとに、微に入り細をうがった未来の情景を描き出す。バビロニアの民は、こぞってお告げに耳を傾けた・・・・。古今東西のもの辺りに材を採り、当代随一の語り部がつくり上げた、12の華麗な短編。(新潮文庫 裏表紙から)

 


 

星新一と並び、数多くのショートショートを書いた小説家です。星新一が空想を描くのを得意としたのに対して、阿刀田高は「悪」を小ざっぱりと描くのが得意だったように思える。
阿刀田高も、このころの作家にみられるような、ことばを楽しみの道具としていたのではないだろうか。ユーモアを、皮肉を、ことばを自在に操って描いている。

 


 

<阿刀田高さんの紹介>
昭和10(1935)年東京に生まれる。早稲田大学仏文科卒。国立国会図書館勤務を経て文筆活動入り、54年、短編集「ナポレオン狂」で第81回直木賞を受賞著書に「冷蔵庫より愛をこめて」「壜詰の恋」「一ダースなら怖くなる」「夢判断」「ギリシア神話を知っていますか」「コーヒーブレイク11夜」「街の観覧車」など。(文春文庫から)

 


 

阿刀田高さん その他の文庫本

江戸禁断らいぶらりい
食べられた男
最後のメッセージ
Aサイズ殺人事件
頭の散歩道
ことばの博物館
お笑いを一席
夢判断
ギリシア神話を知っていますか

 


 

 


 


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